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フェアリー・レルム9 空色の花 [読書メモ]

風の強いある日,胸騒ぎを覚えたジェシイ。
案の定,秘密の庭からフェアリーレルムに行けない。
いたずら妖精のペスキーが大挙して押しかけ、魔法を食べてしまうため、
ヘレナ女王が人間界とのゲートを閉鎖していたのだ。
猫のフリンに導かれ,フェアリーレルムに行ったジェシイは、
家に伝わる歌から、ペスキー退治の方法をみつけ、
あやかしの森に空色の花を探しにでかける。

今回は、葉っぱを食べると嫌われたり、
ペスキーに自慢のたてがみをぐしゃぐしゃにされたりと、
災難続きの白馬のメイベル。
普段の気ぐらいの高さもぺしゃんこで気の毒だけど、
めげっぱなしじゃない所が、元気なフェアリーレルムらしかったです。

人間界にまで着いてきてしまったペスキーには、人間界も大騒ぎ。
こんな弱り目の時、役にたったのは、おじいちゃんが培った信頼と,
ママの人間らしい実直さでした。
それにしても、このおじいちゃんとおばあちゃんに育てられたにしては、
ママは超リアリスト。もしかして、両親の現実離れ具合を反面教師に育ったのかも…(^-^;
ジェシカおばあちゃんが登場しなかったのが、ちょっと寂しかったです

著者:エミリー・ロッダ

フェアリー・レルム 9 (9)

フェアリー・レルム 9 (9)

  • 作者: エミリー・ロッダ
  • 出版社/メーカー: 童心社
  • 発売日: 2007/07
  • メディア: 単行本


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エリオン国物語Ⅲ テンスシティの奇跡 [読書メモ]

カスタリナは解放できたが、親友ヤイプスをさらわれてしまった
アレクサたちは、海路ブライドウェルへと急ぐ
大人たちの常識では考えられない道を、”風の声”に導かれ
突き進むアレクサは、ヤイプスを救い、
アバドンの野望を打ち砕くことができるだろうか・・・

これまでよりも、ぐっと宗教色が強い1冊です
こどもたちへの、眠る前のお話だったので
親として”善い人”となる導きもあるのでしょうが
特定宗教に傾倒しない私には”ふ~ん”でした

堕天使でありながら、まっすぐな心を失っていないが
常に悪に染められる危機を抱える巨人
年齢的に冒険がキツくなった夫の代わりに同行するオオカミ
とにかく動いていないと、どうにかなってしまいそうなリス
小人として生まれたため両親から捨てられながらも
美しい気持ちと逞しさを持つヤイプス
旅の仲間の中で、唯一、言葉を交わせなかったタカ
それぞれがいい味をだしていました。

第一巻で、あんまりな扱われ方をした本の主人公が
さらっと絡んでくるのもうれしかったです

続編の構想もあるとか。
根っからの冒険者アレクサの今後も読みたいです。

著者:パトリック・カーマン

エリオン国物語 3 (3)

エリオン国物語 3 (3)

  • 作者: パトリック・カーマン
  • 出版社/メーカー: 株)アスペクト
  • 発売日: 2007/03
  • メディア: 単行本


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エリオン国物語Ⅱ ダークタワーの戦い [読書メモ]

囚人たちの襲撃を阻止してから一年,
アレクサは懐かしいウォーボルドからの手紙を受け取る。
彼女でなければ果たせない使命があるようだ。
馴染みの顔ぶれに,あらたな仲間が加わり冒険ファンタジーが始まる。

第一巻ではエリオンとは、単に国の名前と思われていたが、
この世界の創造主と言う事が分かる。
ブライドウェルなどでは「物語」になってしまっている事が,
アレクサの前に現実として展開される。
彼女は悪の手先からカスタリナを解放し、使命を果たせるだろうか
ぐっとアップテンポではらはらの展開は一巻とは違う雰囲気で「おぉ!?♪」でした。
シリーズで二度おいしかったです

著者:パトリック カーマン

エリオン国物語〈2〉ダークタワーの戦い

エリオン国物語〈2〉ダークタワーの戦い

  • 作者: パトリック カーマン
  • 出版社/メーカー: アスペクト
  • 発売日: 2006/12
  • メディア: 単行本


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エリオン国物語Ⅰ アレクサと秘密の扉 [読書メモ]

壁に街道まで全て囲まれた、ブライドウェル、ラスベリー、
ルーネンバーグ、ターロックの四都市。
その創立者ウォーボルドと、ラスベリー町長の娘アレクサは、歳の離れた大親友。
二人は毎年夏に行われる四都市トップ会談の間,会える事を楽しみにしていた。
アレクサが12の再会の日,老人は突然殺されてしまう。
外の世界と完全に隔てられた街と,外が気になって仕方がないアレクサは
何もかたらぬ大人たちをよそに、導かれる様に外に向う。
誰が何のため親友を殺したのか。壁の意味。
誰が敵?残されたメッセージの伝えようとしているのは?
魅力的な仲間とともに、不思議な石を手にしたアレクサが大活躍します。

サスペンス調の第一巻は謎だらけ。
アレクサも手探り,?だらけの冒険です。
でも色々な立場や年齢,考え方の誠実な友人たちが,
そばで力付けます。無理の少ない唐突さがよかたったと思います。

著者:パトリック・カーマン

エリオン国物語I アレクサと秘密の扉

エリオン国物語I アレクサと秘密の扉

  • 作者: パトリック・カーマン
  • 出版社/メーカー: アスペクト
  • 発売日: 2006/09/26
  • メディア: 単行本


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オオカミと石のスープ [読書メモ]

今日は絵本です

ある冬の夜、村はずれにあるめんどりの戸をノックするものがいました
めんどりが”どなた?”と開けると”オオカミです。温まらせてもらえたら
石のスープを作ってあげますよ”と
めんどりは石のスープが気になって、オオカミを招き入れます
大鍋に石を入れ煮ていると、心配した村の獣たちが覗きに来て
あれやこれやと、自分たちの好きな野菜を持ってきて入れます
おかげで、石のスープはなかなかゴ~ジャスなものに
みんなは揃ってわいわいがやがや、楽しい夜を過ごしました
そんな中、オオカミは石を持って出て行きます

弱者のしたたかさと、かつて力を誇っていたが衰えたものの構造は
人間臭く、苦笑してしまいます
文のない最後のページの、めげずに同じ手を使うオオカミの姿が
なんとも・・・そのうち、本当に暖を取るだけが目的になっちゃったりして

著者:アナイス ヴォージュラード

オオカミと石のスープ

オオカミと石のスープ

  • 作者: アナイス ヴォージュラード
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2001/02
  • メディア: 大型本


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隣のアボリジニ [読書メモ]

文化人類学者としての上橋菜穂子さんの著書
オーストラリア西海岸の町に、日本の事を教える先生として
学校に赴任して、その地に生きる、現在のアボリジニの姿と
彼らの家族の歴史を見つめた1冊

アボリジニと聞くと、まずイメージしたのは
刺青をした砂漠の狩人、精霊を崇め、自然からの知恵をうけ
古来の暮らしをする人々・・・

でも、現代のオーストラリア、作者が赴いた地では
聖なる地を白人の入植により奪われ、”町のアボリジニ”として
生活しており、暮らしの根底を支えていた信仰や習慣も失われて久しい
政府による同化政策を経験した親世代と、町に溶け込んだ子の世代
作者は、時間をかけて、それぞれの世代と関わり
なるべく先入観を入れないようヒアリングしています。

”守り人”のヤクー、”月の森”の時代よりやや進んだ時代の具現
気候、風土、信仰、食べ物、暮らしを細かに設定された
上橋作品の根っこを感じました。

著者:上橋 菜穂子

隣のアボリジニ―小さな町に暮らす先住民 (ちくまプリマーブックス)

隣のアボリジニ―小さな町に暮らす先住民 (ちくまプリマーブックス)

  • 作者: 上橋 菜穂子
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2000/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


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ファンタージエン 夜の魂 [読書メモ]

ファンタージエンを舞台にしたオリジナルストーリーの第4弾

芸術と調和を愛す青い髪族は、幼心の君に”虚無”からの
救いを求める嘆願に行った長老を待たずして、故郷を離れる事に
一人、父を待つ長老の娘タハーマは、”影”に父を殺され一族との合流を目指す。
黒山の狩人セレダス、地霊小人のヴルグルックと旅をともにするうちに
虚無の侵食を受けない地ナザグルは、影の王の恐怖に縛られている
事を知り、その解放のため戦いを挑む

これまでのシリーズの中で一番面白かったと思います
セレダスとの恋は、お互いはっきりと自覚しているし
血を分けた家族の情よりも権力と物欲を取る祖父の姿もナマナマしい
研究欲から着いて来たヴルグルックの頑固な心意気もいい
メンタリティが違うトカゲの博士はすごくファンタージエンらしい

人の子の夢が反映されたファンタージエンの住民の
顔がみな同じになってきている・・・
実際、人の子たちは、ゲームやカードなど
”自分の好きなもの”と思っている”画一化された遊び”に熱中している
同じように机につき、授業を受ける以外は”はみ出しの問題児”だ
そこに、形をつかめない、言葉にできない恐れが、心の底によどみ
ファンタージエンに影響を与えているのかもしれない

最後にすご~~く気になっているのは
恐怖の王妃となる素因を持つ娘を身に宿したアイラーナがどうなったか。
ここんとこに”けれどもこれは別の物語、いつかまた、別のときに
話すことにしよう”と欲しかったのデス

著者:ウルリケ・シュヴァイケルト

ファンタージエン 夜の魂

ファンタージエン 夜の魂

  • 作者: ウルリケ・シュヴァイケルト
  • 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
  • 発売日: 2007/03/17
  • メディア: 単行本


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野鳥の観察 [読書メモ]

ある鳥見ポイントでお会いした著者は
その鳥がいる間、いつ行ってもいらっしゃいました。
デッキチェアに悠然と座り、談笑しながらも、たえず気配にレーダーを
動かしている感じ
そして、鳥が来ると、いつも見ているからこその動きを
とても分かりやすく、惜しげもなく教えて下さいました。
純正の600mmを手持ちで打ちまくる!(笑)
活き活きとした兄弟鳥の姿が撮れると、これまたこぼれるような笑顔で
見せてくださる。
頂いた名刺にあった本書を図書館で借りてみると
発行年度はかなり古い
銀塩の時代から、鳥の姿に魅せられてるんだな と、とても納得
膨大な経験と鳥への気持ちが、あの笑顔の元なんだな・・と

”ピントのあった写真を撮るには、腕力をつけなきゃ”
”いい写真を撮るには、素直に人の批評を聞き、絵や焼き物を見るといい”
本に書かれた通り
柔道2段で色々な絵や色の話の中には、楽しんで実践が見えました

著者:浅見・ベートーベン・スミス

野鳥の観察

野鳥の観察

  • 作者: 浅見 明博
  • 出版社/メーカー: 保育社
  • 発売日: 1979/08
  • メディア: 文庫


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魂食らい [読書メモ]

クロニクル千古の闇の第3弾

ウルフが<魂食らい>にさらわれた!
儀式のいけにえにされようとしているウルフを救うべく
<背高尻尾なし>の兄貴と、女の兄弟が困難の戦いに挑む
タブーとされる<ハンター殺し>をしてまで<魂食らい>が
しようとしている事は・・・

半ばからの緊張に満ちた展開にどきどきの一気読みでした
トラク、レン、ウルフの目で進行する物語は、感じ方考え方
とらえかたが違い、物語に深みを増しています
やっぱり、ウルフがかわいい♪はしゃいだり、いたずらする様子
信頼深いところがたまらんです
肉を失敬したところを見られ、そっと置く様子なんか目に浮かびそうでした

”すべての氏族に同じ暮らしをさせる”事
<魂食らい>のやろうとしている事は一見正しくも感じられますが
住まう場所、暮らし方によって画一的な暮らしはできない
しかも、ファイアオパールを手にした<魂食らい>が悪霊をもって支配する世界
レンの勇気と、トラクの父の縁でファイアオパールは、悪霊とともに
地の底に封じられるが、トラクには<しるし>がつけられてしまう
オオカミ族の魔道師の忘れ形見であり<生霊わたり>としての存在も
<魂食らい>たちにばれてしまう
トラクはどう立ち向かうのか?これからの展開がますます楽しみです

著者:ミシェル・ペイヴァー

魂食らい

魂食らい

  • 作者: ミシェル・ペイヴァー
  • 出版社/メーカー: 評論社
  • 発売日: 2007/04
  • メディア: 単行本


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二人の王子とドラゴン [読書メモ]

ここにコメントを下さった方が読まれた本を
図書館で借りてみました。
作品も訳も読みやすく、楽しめました
作者はファンタージエン”愚者の王”のターニャ・キンケル
(こちらの本ではタンヤとあるけど、同一人物)

「妖精に用心せよ、われらが望みをかなえるやもしれぬ」
こどものいない王の嘆きを聞いた妖精が、望みをかなえます
怒りから、問題の元となる様な形で

武道万能でお人よしのクラウディオと
頭脳明晰で裏読みするトニオ
どちらも自分こそが王にふさわしいと思っている
そんな二人と似たような関係が、このお話の中には何組か登場します。
お互いの良いところと、自分の苦手なところを認めあえば
最強のタッグなのに、意地とプライドが邪魔をする
私たちの日常でも珍しいことではありません。
でも、それを乗り越えるのはとても難しいのが現実です
乗り越えた向こうには、新しい展開が待っているのに

王、宮廷魔術師、二人の王子を見て
王妃がため息をつきます”まったく、男ってものは”
実は二人の男の子の母である私も、よくそう思うのです
でも、意地を張ってこそその年頃の男の子とも思うのですが
父親になっても、おじいさんになっても、意地を張りつづけるのですよね;
まったく、男ってものは・・・

著者:タンヤ・キンケル

P.S 次男が興味を持ったようなので回す事にしました
筋肉系の次男はさしずめクラウディオ。彼は勉強ではおにいちゃんに
勝てないと思っているようです。兄は兄で、次男のような体力はないと
頭から思っています。そんな当人がどんな感想を持つか楽しみです

二人の王子とドラゴン

二人の王子とドラゴン

  • 作者: タンヤ・キンケル
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2006/03/20
  • メディア: 単行本


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