命の現場

昨夜放送された、フジテレビ　ニュース･ジャパンの特集
３夜連続の最終回は
知らなくてはいけない、でも、目を背けていた現実

１つのケース
熊本の動物愛護センターの朝
収容されている犬たちが、玄関先に出される
首輪にリードを着け、スロープの手すりにつながれ日向ぼっこ
小型犬～大型犬、雑種から高そうな子まで色々
週に１回の譲渡会で、新しい家族に回り逢うのを待っている。
家族になじめるよう、職員やボランティアが心をくだいているそうです。
その結果、昨年、１０００頭近く殺処分されていた犬が
今年はまだ０件
きっと、スタッフの地道で険しい努力があるのだろう。

多くのケース
撮影のカメラマンが、檻の前に行くと
「ここは怖い！ここはいや！出して！出して！！」と
一斉に訴える犬たち。
大小、老若、どの犬も切ない目が並ぶ
壁が動きだす
「こっちはもっと嫌！やめて！助けて！」
狭い部屋に追い込まれる犬たち
ガラス窓に必死に飛びつき懇願する
「お父さん！お母さん！助けて！助けて！助けて！」
二酸化炭素ガス発射のボタンが押される
「助けて！助けて！助けて！苦しい！苦しいよぉ！」
ガラス窓にすがりながら、悲鳴をあげる犬たち
天井のモニタから見える小部屋、やがて動くものがいなくなる・・・
最後まで窓に向かって訴えていた子が、小さく痙攣した

おそらく、ここまではっきりと、映像を放映したのは
あまりなかったのではないだろうか
だって、見たくない現実だ。
でも、その放送の間、私は目を背けられなかった。
数字の上で”年間殺処分される犬は３１万頭”と言われても
どれだけの事か、想像できない・・・というか、したくなかった。
でも、それは、見ようとしなかっただけで、毎日繰り返されている事実

胸がつまった
幸せそうな寝顔で眠るひなを抱き上げた
ひなは眠そうな目を向け、優しくぺろっと顔を舐めた
胸がさらにつまった

この現実を放映した事でテレビ局には、なんてもの見せるんだと批判の声がくるかもしれない
（事実、胸がざわついて、穏やかに眠れなかった）
でも、これを見て、１０年飼った子を服を着せたままや、
笑いながら「増えちゃって、しょうがねぇや」と２ヶ月にも満たない子達を
不用犬回収車に乗せるのを、ためらうようになるのであれば・・・
せめてもの小さな１歩になるのであれば・・・
小さな１歩でも、踏み出さなければ変らない

それだけじゃ終わらない事ごとがあるのも事実
でも、小さな１歩が変化への１歩となる事を期待せずにはいられません

タグ：ニュース・ジャパン　命の現場　犬

コメント 3

フジで、そういう特集組んでたのね。観ればよかった。
TBSでは過去何回か、この手の取り組みをしているけど、
「壁が動き出す」ところまで。思い切ったね。フジ。

「安楽死」とはほど遠い、苦しんで苦しんで
亡くなる「窒息死」であることを、もっと周知させるべき。
せめて命を奪うのならば、「眠るように」処置すべきなのだから。
屠殺処分する食肉用の動物ですら、そういった配慮がなされているのに。

こういった映像を観る度に思うのだけど。
持ち込みの飼い主には、自分でスイッチ押させて
一部始終を見て、動かなくなったイヌ（ネコ）を
自らの手で持ち出して欲しい。
一生、それを忘れて欲しくないから。

ネコもイヌもすべて、チップ登録を義務化して、
（畜犬登録もしない世帯も多いから無理とは思うけど）
少しでも飼育放棄を減らす努力をすべきだ。
せめて、生体ショップで譲渡されるイヌネコには
店側ですべてチップを入れるべき。
そうすれば「衝動買い」や「流行」の結果の産物は
減ると思う。

by mica (2009-09-24 21:42) 

先日はご訪問ありがとうございました。
今回のドキュメンタリー見逃してしまいました。残念です。
以前に他局で放送されたものを観ましたが
当時の処分はもっと悲しい方法で涙が止まりませんでした。

本当に何ができるんでしょうね私達に。
個々が自分の周囲のペットに愛情と責任さえ持てば変わるはず。
根本は情操教育にあると私は思っています。
「命」を大切にするという基本が受け継がれていないのが
問題ではないでしょうか。もう一度よく考えてみますね。
by catnap (2009-09-25 15:13) 

micaしゃん、catnapさん、お返事が遅れてすみません
番組の作りとしては、最低限の説明以外は、淡々と、でも、カメラは
しっかりと犬を写し続けていました。
その中での犬の叫びが、私の耳に聞こえてしまったのが上のカギカッコの声です
放送ではかえって、擬人的な台詞やBGMがあてられていたりしなかった分
印象は強かったと思います。

あまりに軽く扱われる命について、考える機会になって欲しいです・・・
by まみ (2009-09-30 18:37)