センス・オブ・ワンダー [読書メモ]
”沈黙の春”の作者のメッセージ
海洋学者であり、幼い子の手をひく者の立場から
やさしい言葉で、普段当たり前すぎて、見ることすらし忘れて
しまいそうな、身の回りの発見から、
自分がどんなに稀有なすばらしい星に暮らしているかを
"思い出してくださいね”と、そっと語りかけるような1冊です。
最初の方に出てくる、幼い甥っこと海や山を歩くところを読み
どきっとしました。だって、その様子は、母が私にしてくれた事そのものだったから
父の親兄弟がこぞって母をこき使う毎日の中で
わずかな時間を見つけては、なるべく、できるだけ
母は幼い私を連れて、海岸や小さな山に連れて行ってくれました。
風向きにより、物や海草が流れ着く場所がかわること
天草や蓬の見分け方、そして楽しい”やってみる”食べてみる”
二枚揃った桜貝を拾いたかったら、どんな所をいつ探せばいいか
宝貝やナミマガシワは・・・。そんな事柄を、教えるともなく
一緒に歩いて、一緒に発見し、名前が知りたいといえば
一緒に調べてくれた母の姿をこの本の中にみつけました
自分がその世代になって、毎日に追われているだけのつもりになっていた
私には、罪悪感と大きな感謝の気持ちを揺り動かしてくれました。
この本を手に取らなければ、そんな気持ちも”気づきもしなかった”でしょう
読むきっかけをくれた、若い聡明な友人に感謝します
著者:レイチェル・L・カーソン
虫屋としても有名な、養老 孟司さんが
「コドモは(派手なムシが好きだから)、教えてあげなくちゃ
小さいムシなんて見向きもしない」と、おっしゃってました。
そのかわり、「見る目」を持ったら、もう、その観察力は素晴らしい、と。
まみさんは、素晴らしいお母様の元に生まれて来られて
ほんとうによかったですね。
わたしも、虫取りに付き合ってくれて、カゴいっぱいのアブラゼミや
飼育ケースいっぱいのカタツムリや青虫を容認し、
カイコの幼虫に頬ずりするムスメを見て、笑っていた母に
とてもとても感謝しています。^^
by mica (2006-04-11 13:59)
自分が親になってみると、あんなにはできていない事が
明らかになります。それすら、気がつきませんでした。
micaさんのお母様もなかなかの方の様。すてきですぅ
>カゴいっぱいのアブラゼミ
やりました。はい;飽きもせず、懲りもせず;
すんげぇ騒ぎ(悲鳴)なんだよね。
おいらもセミ取り名人なんだぜい。
素手でほいっと捕まえたりすると、こどもの友達どもに
驚きとひきを顔中にあらわします。おもろいから何度でもやる
”ぼく2くんのお母さんってすげぇな・・・!”
by まみ (2006-04-11 18:19)