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ヨコハマ買出し紀行 [読書メモ]

水位が10メートル上がってしまった近未来
衰退は、ゆっくりと、でも確実に人類にやってきました。
ところが、それは殺伐としたものではなく、
緩やかに、穏かに、寄り添うように・・・とろとろと・・・
徐々に減っていく人類を、埋めるようにアンドロイドが
町で働きます。でも、それも、ごくごく普通のお仕事を
ある者は運送屋さん、ある者は芸術家だったり
このお話しの主人公は、旅に出たマスターを
人が滅多に来ない喫茶店を営みながら(?)待っています。

この人の描く空の色は絶品です。
夕方から夜へ、海の上の空、丘から眺める訪魔が時の
橙から紫、紫から群青色への厚みがあって、透明感ある色
印刷で出ない色が惜しいです。

描いているのは女性だと思われがちですが、
実は修行僧のようなおじさんです。
自らを”歩き人”と呼び、かなりの距離を歩きます。
歩きながら、他の人は目に留めない景色を心に焼き付けているのでしょう

著者:芦奈野 ひとし

ヨコハマ買い出し紀行―芦奈野ひとし画集

ヨコハマ買い出し紀行―芦奈野ひとし画集

  • 作者: 芦奈野 ひとし
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2003/03
  • メディア: コミック


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