SSブログ

あかんべえ [読書メモ]

宮部みゆきの江戸を舞台にした物語
苦労人・七兵衛の弟子であるお父ちゃんの、料理屋・ふね屋の開店に伴い、越してきたおりん。
引っ越し早々に、病で生死の縁をさ迷い、目覚めると、
ふね屋に居着く亡者が見え、話せるようになっていた。
会えば”あかんべえ”をするお梅、
美男子な侍の玄之介、
あだっぽい美女のおみつ、
按摩の達人・笑い坊、
言葉が回らぬおどろ髪。
彼らと心を通わすうちに、ふね屋が建つ地で起きた、
三十年前の恐ろしい事件に繋がっている事に気が付いたおりん。
ひたむきさが、亡者を、今を生きる人たちを導いていく

読み始めたすぐには、これはホラーかな?
と思いましたが、しっかりファンタジーでした。しかも上等の!
主人公おりんの、まっすぐで行動力に満ちた活躍と、聡さは、胸にきます。
おりん以外には、同じ様な心の澱を持つ、今を生きる者にしか見えない亡者たちとの触れあいは、
迫る物があり、その底には許しと優しさがあります。
昇華の締めくくりとなるラストシーンもぐっときました

長坂さまンちのシロって、きっとひなみたいな姿の犬なんだろうな
なんて、私だけのお楽しみもあったりして♪

著者:宮部 みゆき

あかんべえ

あかんべえ

  • 作者: 宮部 みゆき
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2002/03/16
  • メディア: 単行本



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

里山の公園太平楽 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。