セブンスタワー [読書メモ]
移動図書館で、借りたい本が見つからなかった時に
目に留まったのがこの本です。
なんとも奇妙な世界が舞台になっています。
かつて、魔法の国アイニールの魔物との戦いの末
主人公の住む世界は、太陽の光を遮っています。
ところが、主人公が属する”選民”と呼ばれる
城の支配階級の人々は、アイニールに行って、
自分の影としてパートナーとする、不思議な習慣があります。
また、主人公を含めた”選民”のほとんどが存在すら知らない
城の外の氷の世界に生きる”氷民”と呼ばれる人々
城の奴隷である”地下民”がいるのです。
”選民”も7つの階級に分かれていて、身分も厳しく分けられています。
主人公は”選民”とはいえ、下から2番目の最下層。
上流の階層のしきたりは全く知らないし(知らされていない)、
”地下民”の事は、当然の存在と思っていました。
しかし、”氷民”の戦士を目指す少女との出会いで
二人は、それぞれの考え方を譲りきれず対立しながらも
世界を救う戦いに身を投じて行きます。
”地下民”の開放を目指す”自由民”の少年もからみ
戦いは全ての人を巻き込んでいく・・・
初めは、唐突さになじめず、読むペースも
上がりませんでしたが、最後はどんどん読んでしまいました。
メインになる登場人物3人の、誰に感情移入するかによって
読み心地が変わってくるかもです。
(ごめん、でも、もう一度読み直すことはないと思います;誰かに移入する事も)
そうそう、しおりの紐の色が、選民の階級の色に合わせてあったのは
さりげない心遣いでしょうか^-^
著者:ガース・ニクス
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