オルカアゲイン [読書メモ]
カナダのジョンストン海峡には、毎年夏になると
シャチの群がやってきます。
動物写真家の筆者が9年間、ここを訪れる
シャチの家族を見つめ、そして、この地を去る事を決意するまでが
美しい写真と文章で綴られています。
母系家族で行動するシャチは、群ごとに識別されています。
産まれたばかりの子シャチは、白い部分もまだオレンジがかって
泳ぎもたどたどしく、お母さんたちに甘え、
若者シャチは、精悍なジャンプを見せてくれます。
そして、知的好奇心が旺盛な彼らは、よく遊びます。
ジャンプはもちろん、海草に巻きついてみたり、
丸い石が一面に転がっている浅瀬に体をこすりつけてみたり、
スパイホッピングで、船を覗いたり、併走してみたり・・・
強いもの、美しいものへの憧れと尊敬の気持ち
その象徴が、私にとってはシャチでした。
自然の中の彼らの本当の姿や考えは知る由もなくとも
イルカやシャチがこどもの頃から好きでした。
これは今も大切な1冊です
著者:水口 博也
コメント 0